俺は大学の時に充実した時間を過ごしました。
あの時は本当に俺にとっての人生のピークだと思っています。
学生時代が眩しく感じるのは大人になってしまったからでしょうか?
俺はいつも休みの日は大体、アルバイトをしていました。
居酒屋の店員やライブハウスの受付など。
学生だからこそ、こういったバイトを自由にできるとそう思っていました。
俺には兄がいますが、口癖のように言っていました。
学生が一番自由だから、したいことをしろ。就職すれば自由にしたくてもできなくなるぞと。
友達に言えば、それって大人がよく偉そうに言うような言葉だろ・・だそうです。
でも、俺は結構兄貴のことを尊敬していたので、その言葉を鵜呑みにしていました。
だから俺は、アルバイトばっかりしていたんです。
その時は遊びよりもアルバイトをしたかったから。
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一番楽しかったのはラフティングのスタッフでした。
そこには俺よりも年上の男の先輩たちがたくさんいました。
酒の飲めない俺も誘ってくれて、よくお好み焼きやラーメンをおごってくれました。
ラフティングは危険な場所もあるので、最初の検収の時にしっかりとその点は色々と教えてもらいました。
俺自身、がたいがいい方ではないのでハードでしたが、どんどん身体も慣れていき、楽しむことができました。
先輩スタッフの中で俺と2個しか違わない人が働いて、その人はもう結婚して1人子どもがいると言っていました。
その人とはノリも合ってすぐに意気投合したのですが、この人本当に結婚しているんだよな?とたまに疑うほど、大学生の俺と変わらない感じでした。
それでもケータイで子どもの写真を見せてくれたりもするので、嘘ではないと分かるのですが。
俺は早くに結婚して子供が欲しかったから、今完全に夢が現実になってるという話をしていて、俺はかっこいいなあと思いました。
学校での俺の周りには、社長になってやるとか、いいところに勤めていい生活を送るとかそういった夢を語る奴はいても実際に何かやってるかっていえば、まだそういう奴はいませんでした。
だから結婚という夢を実現させているこの人の生き様には余計、心に打たれるものがありました。
とにかく今は、家族を幸せにするために頑張るしかないんだと言っていました。
だから色々な資格を取ってスキルアップしたいという話もしていました。
俺はその時の話を今でも覚えています。
大学時代ずっと学校と家の往復だったら、こういう人とは出会えなかったと思うんです。
だけど、色々なところに行って楽しんでいると色んな人との出会いがありました。
それが今、とてもいい経験になっているのは確かなんです。
もう一人ラフティングのスタッフで40歳くらいの人がいたんですが、社員からは俺と同じくらい怒られていました。
最初は俺みたいな若くてペーペーな奴と一緒に怒られて、嫌なんだろうなあと思いましたが「俺も年は違うけど新人は新人だから一緒に頑張ろう。」と言われました。
愚痴とかは一切言わずに、ただ黙々と仕事をこなしているうちに怒られることも減っていき、その人は最後の数日にはもう、数年ラフティングをして慣れているような雰囲気すらありました。
色々教わって、何よりも愚痴を一つも言わないで頑張ろうと言ってくれるので、すごく励みになりました。
あのバイトの中で、あの人と同じ新人だったのは俺にとって大きなことだと思います。
この間社会人になって久しぶりに、同僚とラフティングを楽しみに行ったのですが、知っている人も何人かいました。
挨拶をして話せば、大学生の頃を思い出しました。
年取ったなあ、また来年も来いよ、という言葉を頂きました。
今度久しぶりに飲みに行こういう話にもなりました。
あれからもう10年以上たちましたが、本当にあの時は自分でいうのもなんですがいい時間過ごせたんじゃないかと思っています。
だからこそ、社会人になった今でも仕事する時は仕事をして、遊ぶときには遊ぶメリハリのようなものが備わったのではないかと思います。
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ある! 学生時代にしかできないことって、本当にあるんだよな!
キミはかけがえのない時間を過ごせたみたいで、良かったじゃないか。
それにしてもラフティングかぁ、オレもやってみたいな。今度教えてくれると嬉しいぜ。